確定申告などマイナンバーカードでできること

 マイナンバーカードは身分証明書として利用できるだけではなく、ICチップが搭載されていることで、行政手続きなどができる電子的な身分証明書としても利用することができます。

【1】コンビニやスーパーなどで各種証明書が取得できる

 コンビニや一部スーパーなどで、午前6時30分~午後11時まで、土日祝日でも各種証明書をマルチコピー機で発行することができます。今までのように時間内に窓口へ足を運ぶ手間や発行までの待ち時間を大幅に短縮することができます。現在、740市区町村がサービスを導入しており、今後更に増える予定です。

■取得できる証明書
・住民票の写し
・印鑑登録証明書
・住民票記載事項証明書
・各種税証明書
・戸籍証明書
・戸籍の附票の写し
※市区町村によりサービスの内容が異なります。

【2】マイナンバーカードが健康保険証やお薬手帳としても使えるようになる!

 令和3年3月からはマイナンバーカードをマイナポータルで事前登録しておくことで、健康保険証・お薬手帳として利用できるようになります。利用できる医療機関等は、専用のカードリーダーが設置してある機関です。もちろん、今までの健康保険証も利用できます。

 マイナンバーカードを健康保険証として利用することで、医療費控除の手続きも簡単になります。国税庁のサイトからマイナンバーカードで個人認証をして、「医療費通知」のボタンを押すと、1年分の医療費の合計額がサイト上で一覧できるようになり、合計額が控除の適用基準を超えていた場合は、そのままサイト上で医療費控除の申告もできるようになり手間も省けます。

 他にも令和3年3月からは特定健康診査(メタボ健診)の情報、同年10月からは過去の投薬履歴を見ることができるようになる予定です。

【3】今後さまざまな利用方法が計画されています

 令和4年度以降、マイナンバーカードをハローワークカードとしても利用できるようになる、また、マイナンバーカードと銀行口座を1口座紐づけし、「緊急時の給付金の事務」などの手続きや給付を早くすることも検討されています。他にも社員証・学生証として利用する計画もあり、今後ますますマイナンバーカードは幅広く活用されるでしょう。

※マイナンバーカードは申請した後、手元に届くまでに1カ月前後かかります。特にマイナポイント開始が近づいて、マイナンバーカードの申請件数が増えると、もっと時間がかかるでしょう。だからこそ、マイナンバーカードの申請は早めに手続きすることをおすすめします。