「信用貸株」で受け取った金利の税金は?

 株式投資にかかる税金として主なものは、株式の譲渡所得(売却益)に対してかかる税金と、配当金に対してかかる税金です。

 上場株式の場合、売却益は20.315%(所得税・住民税)の税率で課税され、配当金は20.315%(所得税・住民税)の税率で源泉徴収がされます。

 しかし、「信用貸株」で受け取った金利の税金は、これらとは扱いが異なります。具体的には雑所得として総合課税の対象となります。

 給与所得・退職所得以外の所得合計が20万円以内に収まるなど一定の要件を満たす方以外は、総合課税として「信用貸株」の金利が所得に加わります。

 他の所得が少なければ低い税率で済みますが、他の所得が大きいと50%を超える税率となる場合もあります。

 また、株式の売却損と損益通算するようなこともできませんのでご注意ください。「信用貸株」の金利の税金は、株式の売却益や配当金とは全くの別物、と考えていた方が良いですね。