幅広い国や地域、より多くの企業に分散投資するためにインデックス投信を選ぶなら…

 たとえば、株式投信を選ぶ際、過去の実績や将来の期待はアテにならない、できるだけ広く分散されたものに投資したいという考えでインデックス投信を選ぶのであれば、米国1カ国に集中したものではなく、全世界(オールカントリー)に分散されたインデックス投信を選ぶと良いでしょう。

 また、広く分散するという観点では、より多くの企業に分散することを意識したいところです。

 たとえば、米国株式市場を代表する株価指数でも、NYダウの構成銘柄は大型株を中心に30銘柄、S&P500は大型株から中小型株まで500銘柄、NASDAQは一部の大型株と多くの中小型株で約3,000銘柄と指数によって銘柄数は様々です。

 米国株式インデックス投信の中には、「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」のように米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバーする投信もあります。

 連動対象となるインデックスがどのような考え方で何銘柄に分散しているのかを見ると、インデックス投資への理解が深まります。