その選んだ理由、リスクや注意点は?

「(1)コスト重視」の場合、運用コストを重視することは大事ですが、その結果、米国株式市場に集中していることが分散投資の観点で気がかりです。

「(2)実績・期待重視」の場合、そもそも実績を重視するなら、インデックス投信を上回るアクティブ投信も選択肢に入るはずです。

 もし、アクティブ投信の過去の成績は将来を保証するものではなく、将来への期待もアテにならないという考えで、インデックス投信を選んでいるとしたら、米国株式市場の実績や将来に期待するのは矛盾しているかもしれません。

 インデックス投信のなかで米国株式に集中すること自体がアクティブな投資判断といえそうです。

「(3)人気重視」は、最も懸念される点です。買付ランキングは、投資信託のことをよくわかっている人もいれば、よくわからない人の投資行動も反映されたものです(おそらく後者が多いと思われます)。

 また、投資信託は自分の運用目標に合ったものを選ぶことが大事で、人気で選ぶと思わぬリスクに足をすくわれることがあります。買付ランキングで選んだ人は、投信選びを根本から考え直す必要があるでしょう。

「(4)分散投資」を重視した場合、米国株式だけにこれほど人気が集まるとは考えにくいのですが、おそらく(1)~(3)の理由が絡み合っていそうです。

 もし、分散投資を重視するという理由でインデックス投信を選ぶのであれば、以下のポイントについて考えてみると良いでしょう。