企業業績回復を見通す動きが強まりそう

 菅政権の最優先事項は「コロナ対策」です。コロナウイルス感染は2~4月に急拡大し、一時落ち着きを見せた後、7月にいわゆる「第2波」が到来しました。

 現在では感染状況は落ち着きを見せており、ワクチンが開発される前であっても無制限に感染が拡大するものではないとの認識が、一般に生じていると感じます。生活上の留意事項や制限はあるものの、経済活動の再開に向けた動きはさらに強まりそうです。

 株式市場において、日経平均株価はコロナ・ショック前の水準を回復しています。グロース株に偏重した物色に取り残される格好となった銘柄の反発も目立っています。

 その多くは「バリュー株(割安株)」と言われる銘柄ですが、これらが大きく上昇するのは、やはり「景気回復局面」です。バリュー株の多くは景気敏感株とされるセクターに属する銘柄です。

 建設、化学、鉄鋼、非鉄、機械、電機、輸送用機器、商社、金融、不動産…実は、景気敏感株は「ほぼすべてのセクター」と表現しても過言ではありません。明確に景気敏感セクターに属しないのは食品や医薬品のディフェンシブセクターくらいでしょう。

「コロナ感染抑制下」「内政安定」、もちろんその先に「企業業績回復」を見通すことができます。バリュー株買いはさらに強まる公算もあります。ここでは10万円で投資できる景気敏感/バリュー株のなかから5銘柄を紹介しておきます。