どのくらいの銘柄数に分散するのがよいの?

 集中投資はうまくいけば大きな利益につながる手法ではありますが、失敗した場合のダメージも大きいので、筆者としてはあまりお勧めできるものではありません。

 では、集中投資ではなく分散投資をするとして、どのくらいの銘柄数に分散すればよいのでしょうか。

 これは統計学的に明らかになっていて、10銘柄程度までは、分散させればさせるほどリスクを大幅に軽減することができます。それ以上、30銘柄程度までは緩やかにリスクが軽減していき、30銘柄を超えるとリスク軽減効果はほとんどなくなります。

 よって、投資可能な資金の金額にもよりますが、10~30銘柄への分散投資が適しているといえるでしょう。

 投資可能資金が少ないなどの理由で多くの銘柄に分散投資できない、という方もいらっしゃると思います。でも、資金が少なければ分散投資もしにくいことは事実です。頑張ってタネ銭(元手)を増やし、できるだけ10銘柄程度への分散投資ができるように心掛けてみてください。