毎月2万円の飲み会代を積み立てた場合の投資効果は?

 こうしてみると、コロナ禍の生活様式の変化によって減少した支出のうち、実は今までも使わなくてもよかった、あるいはもう少し削減できた支出があるのではないでしょうか。

 たとえば、今まで週2回参加していた職場の人との飲み会がコロナ禍でなくなったことで、「自分にとってあんまり意味のない飲み会だったな」と気づかされた人もいるかもしれません。

 そこで、アンケート調査結果にならって、仮に1カ月4万円の飲み会代(5,000円×8回)を半分に削減し、節約した2万円を「投資信託の積立」にするとします。毎月積み立てていった場合の積立効果を「 積立シミュレーション 」してみると、20年後に原資480万円が約822万円、40年後には原資960万円が約3,052万円という結果になりました。

▼20年後のシミュレーション結果

▼40年後のシミュレーション 結果

注:運用利率を年率5%*として、試算(*GPIFのリターン約3%と外国株式のリターン約8%の中間となる「5%」を目標リターンに設定)

 通常なら忙しくて考える時間がない人も、生活様式が大きく変化した今は、普段のお金の使い方を見直してみるいい機会です。このシミュレーションはあくまでも例ですが、お金は使ってしまえば残りません。「使わなくなったお金」や「使わなくてもいいお金」を、少し先を見据えた将来の資産形成のために使ってみては?