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『DX(デジタル・トランスフォーメーション)』とは、最新のデジタル技術を駆使した、ビジネスの変革を意味します。『DX』は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、世界で加速しています。例えば、ビデオ会議システムを使い、テレワークや遠隔授業を手軽に行えるようになったことなど、『DX』が生み出す付加価値は、ビジネスにとどまらず社会に大きなインパクトを与えています。

【ポイント1】『DX』は新型コロナの影響で加速

 近年、『DX』を実現するための根幹となるIT技術が飛躍的な進化を遂げたことで、これまでできなかった製品やサービスの開発が可能となり、新たなビジネスチャンスを見出す企業が『DX』を積極的に推進しています。

 特に、新型コロナの感染拡大を契機に、あらゆる場面で非接触型のニーズが高まり、人々の消費行動が変わったことで、さまざまな分野で『DX』による製品やサービスの導入が進みました。

【ポイント2】コロナ禍で『DX』が加速する分野

 企業ではテレワークの導入が進み、ビデオによるオンライン会議が普及しています。テレワークは多様な業種に広がり、働き方に変化が生じています。

 レジでの接触時間の短縮を図ることや、現金に触れることを避けるために、キャッシュレス決済の利用が拡大しています。

 遠隔地への医療提供や新型コロナの二次感染防止の観点から、ビデオチャット等を利用したオンライン診療が拡大しています。

 行動制限や外出自粛による運動不足を解消するため、ライブ配信や動画コンテンツを活用した自宅でできるフィットネスの需要が拡大しています。

【今後の展開】アフターコロナでも『DX』は拡大

 新型コロナの感染拡大によって、『DX』は加速し、世界的な潮流となってきました。そして、多くの消費者や企業が、『DX』による利便性の向上や業務効率の改善を実感するようになっていることが重要だと思われます。つまり、新型コロナの感染が収束した後も、企業の『DX』の取り組みは傾向として続き、一層の広がりを持っていく可能性が高いと考えられます。

 今後、5Gやブロックチェーンなどの普及に伴い、従来以上にビッグデータが蓄積されると、AI(人工知能)の活用により、顧客のニーズをより正確に把握し、マーケティングなどに生かせるようになると考えられます。『DX』の推進は今後の企業の成長を左右するとみられ、注目されます。