ブロードリーフ(3673) 週足チャート

ブロードリーフ(3673)  週足チャート

上場直後に株価は2倍以上に上昇したもののそこが天井となり、この高値を超えることができずに今年4月以降急落、上場直後の上場来安値に迫る水準にまで下がってしまいました。

つまり、このアベノミクス相場で株価が5倍、10倍にまで上昇する個別銘柄が続出する中、ブロードリーフ株ではプロ投資家でさえ利益をあげられていないのです。

プロ投資家でも間違うことがあるのが株式投資の世界です。となれば、個人投資家はなおさらファンダメンタル分析に固執することなく、株価のトレンドに従って売買することが重要となります。

株価トレンド分析で株価急落は回避できたか

では、株価トレンド分析を使うことで本当にブロードリーフ株の株価急落は回避できたのか、検証してみたいと思います。ブロードリーフの日足チャートをご覧ください。

ブロードリーフ(3673) 日足チャート

ブロードリーフ(3673)  日足チャート

今年の4月中旬に、株価は25日移動平均線を割り込みました。そして、25日移動平均線を割り込む状態は何日も続きました。この間に保有株を売却しておけば、4月28日の株価急落に巻き込まれずに済みました。

また、7月10日の株価急落前の時点では、すでに明らかに株価は下降トレンドにありました。仮に、6月上旬の25日移動平均線超えで買い直しをしていたとしても、その後6月下旬に再度25日移動平均線割れで損切りをしていれば、7月10日の株価急落に巻き込まれることはありませんでした。

このように、株価トレンド分析を用いていれば、2回の株価急落のいずれも回避することができたのです。

もちろん、株価トレンド分析も万能ではありません。上昇トレンドが続き、株価下落の兆候など全くなかった銘柄が、期待外れの決算発表の結果ストップ安に売り込まれることも当然あります。こんなときはどんな手法を用いていても突然の株価急落に巻き込まれてしまいますから事故だと思ってあきらめるほかありません。

でも、株価トレンド分析を用いれば回避できる急落も少なくありません。急落が10あったとして、そのうちの7が株価トレンド分析により回避できるのならば、株価トレンド分析は他の手法より優位性が非常に高いといえるのではないでしょうか。

次回は、ブロードリーフ株のように足元で業績が伸び悩んでいるものの将来性が期待できる銘柄を個人投資家が投資する際の注意点をご紹介したいと思います。