リスクを取らなければ、リターンは得られない

 次に、ブランコから飛んで着地した距離を、実際の投資リターンと考えてください。つまり、飛んだ距離=投資の成果ということです。

 既に書きましたが、遠くに飛びたければ、ブランコをより強く漕ぐ必要があります。ただし、後ろに漕いでいるときに、誤って飛び降りると、飛んだ距離はマイナスになってしまいます。

 実は、これは株式投資にも当てはめることができます。株価がプラスマイナス問わず、日々の騰落率(価格の変化)が激しく変動するほど、投資リターンはプラスマイナス問わず、大きくなるのです。

 投資成果がマイナスになるのは、誰もが避けたいところですが、ブランコで前に飛ぼうとすると、前にも後ろにも漕がなければならないのと同様に、株式投資でもプラスリターンを得ようとするのであれば、価格がプラスにもマイナスにも振れること(価格の変動率)、すなわちリスクを受け入れなければなりません。

 リスクを取らないことは、ブランコを漕がないことであり、結果は、ブランコから前に飛べないのと同様に、リターンはゼロになります。

 リスクとは何かということは、投資の基礎を理解する上で非常に重要です。投資についての具体的な話ではないので、退屈かもしれませんが、基礎を理解しないまま、投資をすることは避けるべきです。次回もリスクについて、引き続き説明したいと思います。