逆指値注文でも確実に取引を成立させたいなら成行注文を

 一般の指値注文も同じですが、逆指値注文においても指値注文を出した場合には、必ずしも買えるとは限りません。今は株価の値動きが非常に早くなっていますから、「300円の逆指値買い注文で指値300円」はもちろんのこと、「300円の逆指値買い注文で指値302円」という注文でも買えないかもしれません。

 そこで、株価が300円以上に上昇したら確実に買いたいという場合は、「300円の逆指値買い注文で成行」という注文を出すようにしてください。そうすれば、株価が300円まで上昇したら成行の買い注文が発注されることになるため、確実に買うことができます。同様に、売り注文のときも確実に売りたいならば成行注文を用いましょう。

 次回はこの逆指値注文を具体的にどのように実践に生かしていくのか、その方法をご説明いたします。

正確にいえば、株価が300円になったときに300円の指値買い注文は成立するかもしれませんし、しないかもしれません。なぜなら、自分より早く300円の買い注文が出ていれば、そちらの注文が優先されるからです。この場合、株価が299円まで下落すれば、300円の買い注文の全てがさばけたことを意味しますので、300円の買い注文は成立します。

指値売り注文の場合も同様で、自らの指値より1円でも高い株価がつけば、その指値売り注文は成立しますが、指値と同じ株価になっただけでは必ずしも指値売り注文が成立するとは限りません。