少なくとも米大統領選挙までは “金高・原油高”は続くだろう

 トランプ氏とバイデン氏の選挙戦がどのような展開になったとしても、そしてどちらが大統領になったとしても、コロナと戦うことは変わりません。その意味では、米国経済復活に向けた緩和的な金融政策は継続するとみられ、“株高・金高”は、大統領選挙まで、そして大統領選挙後も、しばらく続くと考えられます。

 原油については、政策によって需要と供給が減価する可能性があり、どのような選挙戦になるかに要注目です。

 先述のとおり、ゼロ金利の長期化により、米国で株高が起きる可能性が高まっているとみられ、景気回復期待が高まり、短期的には、原油相場は上値を伸ばす可能性が出てきます。その株高が実態を伴っていてもいなくても、です。

 また、足元、トランプ大統領の支持率がバイデン氏を猛追するように上昇してきていると報じられています。石油業界を支持するトランプ大統領の支持率回復は、原油相場の逆風を弱める材料となる可能性があります。

 また、中東地域へ権力を行使できるトランプ大統領が、米国国民の団結力を高揚させることなどを目的に、同地域での行動を強化する(具体的には対イラン政策のさらなる強化)、可能性があり、この点も原油相場の追い風になると考えられます。

 ゼロ金利継続による株高、ハリケーンシーズン、トランプ大統領の支持率回復と中東での行動強化の可能性、さらにはOPECプラスで個別の国ごとに徹底した減産が続くことが見込まれていることなど、11月3日(火)の米大統領選挙までの期間は、比較的、原油相場は上値を試しやすく、WTIベースで、3月の急落前の水準である45ドルが、目先の目標になると、現状では考えています。

[参考]貴金属関連の具体的な投資商品

純金積立

金(プラチナ、銀もあり)

国内ETF/ETN

1326 SPDRゴールド・シェア
1328 金価格連動型上場投資信託
1540 純金上場信託(現物国内保管型)
2036 NEXT NOTES 日経・TOCOM金ダブル・ブルETN
2037 NEXT NOTES 日経・TOCOM金ベアETN

海外ETF

GLDM SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト
IAU iシェアーズ・ゴールド・トラスト
GDX ヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETF

投資信託

ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)
三菱UFJ純金ファンド

外国株

ABX Barrick Gold:バリック・ゴールド
AU AngloGold:アングロゴールド・アシャンティ
AEM Agnico Eagle Mines:アグニコ・イーグル・マインズ
FNV フランコ・ネバダ
GFI Gold Fields:ゴールド・フィールズ

国内商品先物

金・金ミニ・金スポット・白金・白金ミニ・白金スポット・銀・パラジウム

海外商品先物

金、ミニ金、マイクロ金(銀、ミニ銀もあり)

[参考]具体的な原油関連の投資商品

国内ETF/ETN

WTI原油上場投資信託 (東証)1690

NF原油インデックス連動型上場(東証)1699

NEXT NOTES 日経TOCOM原油ブル2038

NEXT NOTES 日経TOCOM原油ベア2039

投資信託

UBS原油先物ファンド

外国株

エクソンモービルXOM

シェブロンCVX) 

トタルTOT

コノコフィリップスCOP

BPBP