貴金属が上昇率上位に

 先週は、貴金属の上昇が目立ちました。銀が上昇率1位(+17.0%)、プラチナが2位(+12.5%)、パラジウムが3位(+10.7%)、そして金が6位(+4.1%)でした。先週も上昇率上位に入った銀とパラジウム、そしてプラチナは、産業用の用途の割合が高いのが特徴です。

 一方、S&P500、上海総合指数、NYダウ、ナスダックなどの米中の主要株価指数、そしてドル/円、ドル/カナダドル、ドル/スイス、ドル指数など、ドルの下落が目立ちました。

 ドルの下落は、同じ“世界共通のお金”という側面を持つ金(ゴールド)を保有する妙味を相対的に強め、金価格の上昇の一因になることがあります。

 先週は、上昇銘柄数が13(前回は12)、下落銘柄数が11(前回は11)、最大と最小を除く変動率の平均は+1.8%(前回は▲0.1%)でした。全体的には、7月17日(金)から7月24日(金)の週は “強気だった”と言えると思います。※今回はドル指数のデータを加えました。

※金を含む貴金属価格の今後の動向について、「金価格、過去最高値!上昇の理由と投資チャンスの見つけ方をプロが解説!」で触れています。

7月17日(金)から 7月24日(金)までのジャンル横断騰落率ランキング

※楽天証券のマーケットスピードⅡのデータより楽天証券作成
※パラジウムは楽天証券のマーケットスピードCX内「海外市場」の、中心限月のデータを参照。
※ビットコインは楽天ウォレットのビットコイン価格を参照。日本時間の前々週土曜日午前6時と前週土曜日午前6時を比較
※ドル指数はICEのデータを参照
※騰落率は前々週金曜日の終値と前週金曜日の終値より算出。(前週金曜日終値-前々週金曜日終値)/前々週金曜日の終値