今週の日経平均は海外株市場の影響に注意

 連休のため3営業日だった先週の国内株市場ですが、週末7月22日(水)の日経平均株価終値は2万2,751円でした。週足ベースでは2週連続の上昇となっていますが、前週末終値(2万2,696円)からの上げ幅は55円高と小幅にとどまっています。

■(図1)日経平均(日足)の動き(2020年7月22日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 まずは、先週の日経平均の振り返りです。

 冒頭でも触れた通り、先週は連休を控えて積極的に動きづらい状況でした。そんな中でも、21日(火)の取引では2万2,925円の高値をつけて、一応2万3,000円台をうかがう場面が見られた他、これまでにも紹介してきた「ペナントボックス」も維持されています。何だかんだでジリジリと株価水準を切り上げてきているため、全体としては上方向への意識が保たれる展開でした。

 このまま順調に行けば、6月9~10日の高値を結んだいわゆる「上値のブレイクライン」超えもトライできる格好なのですが、今週の相場に対する影響度としては、こうした3日間の値動きよりも、連休期間中の海外株市場の動向の方が大きくなります。

 残念ながら、日本がお休み中だった24日(金)のシカゴ日経平均先物取引が2万2,355円と下落して終えています。そのため、ペナントボックスの下放れや、22日(水)時点における日経平均の25日移動平均線(2万2,508円)水準の維持が警戒される中で今週の取引を迎えることになりそうです。