できるだけリスクを抑えるための銘柄選びや売買タイミングは

 バブルにこれから「乗る」ならば、リスクを抑えるために次のようなことに注意すべきと筆者は考えます。

 まず、強い銘柄の中には増収増益が続いていて業績の裏付けがあるものもあれば、テーマ株として期待感先行で株価が上昇し、PER(株価収益率)などでは説明のつかない水準にまで達しているものもあります。

 そしてバブル崩壊となったときにより大きく下落するのは後者の方です。したがって、しっかりと業績を把握し、好業績が続いている銘柄から選択するのがよいと思います。

 また、3月決算企業であればこれから第1四半期決算が発表されます。この第1四半期決算は、新型コロナウイルスが各企業の業績にどの程度影響があったのかを示すとても重要なものになります。

 もし好業績期待で株価が上昇していた銘柄が、第1四半期決算の結果が悪かったとなれば、失望売りで株価が急落する可能性もあります。

 したがって、決算発表の直前に買うことはかなりリスクが高いと感じます。

 あとは、投資可能資金の大部分を使って買うのではなく、例えば4分の1とか3分の1程度に抑えておけば、もし株価が天井をつけて下落に転じたとしても、致命的なダメージは回避できます。

 バブル相場は大きな利益と大きな損失が紙一重です。だからこそ、リスク管理と撤退ルールの設定をしっかりと行ったうえで、マーケットに取り組むようにしてください。