日経平均は、やや膠着

 先週の日経平均株価は、1週間で16円下がり、2万2,290円となりました。ほぼ横ばいでした。強弱材料が拮抗して、上下とも大きくは動きにくい展開が続いています。

日経平均日足:2020年2月3日~7月3日

 NYダウも、同様にやや膠着しています。強弱材料が拮抗して上下とも大きくは動きにくいのは、日経平均と同じです。

<強材料>
【1】    中国・米国・欧州・日本で経済再開を進めることで、世界景気が回復に向かう期待
【2】    米国を中心に世界中の政府・中央銀行が、巨額の財政・金融政策の大判ぶるまい
【3】    米国・英国・中国で予防ワクチンの開発が、想定よりも早いピッチで進展

<弱材料>
【1】    経済再開を進める米国などで感染が再び拡大。ブラジル・インド・ロシアなど新興国で感染が急増
【2】    反グローバリズムが世界に広がる。米中対立激化もあり、世界経済が分断された状態が長期化する懸念が強まる
【3】    世界中で金融緩和のやり過ぎの副作用として債務残高が急拡大している。財務悪化した企業の延命が続き、潜在的なクレジットリスクが高まっている。