ソフトバンクグループが20年ぶりの高値更新

 米IT大手に匹敵する力を持っているのが、中国のIT市場を支配しているアリババ・テンセントなどです。巨大な中国市場を支配する力が評価され、GAFAMと同様、足元、株価上昇率が高くなっています。

 日本のIT大手には、残念ながら米国や中国のIT大手ほど、株式市場で高く評価される銘柄はありません。狭い日本市場の中で多数のプレイヤーが過当競争を繰り返し、なかなか世界で活躍する企業が出てこないことが原因です。

 世界のIT大手に、間接的に投資しようとすると、アリババの大株主で、世界中のIT関連企業に投資している、ソフトバンクグループ(9984)に投資するしかありません。そのソフトバンクグループ株は、先週、20年ぶりの高値を付けました。保有企業の株価下落で2020年3月期に9,615億円の純損失を出し、2月には一時2,609円まで売られていましたが、そこからV字反発し、先週末には、6,267円まで株価は上昇しています。安値対比2.4倍となりました。

ソフトバンクグループ株価推移:2011年1月~2020年7月(10日)