東証マザーズ・ナスダック・日経平均・NYダウを比較

 コロナ・ショックによる暴落の起点を2月21日として、4指数を比較したのが、以下のグラフです。

東証マザーズ・ナスダック・日経平均・NYダウの動き比較:2020年2月21日~7月3日

 上表の通り、東証マザーズの上昇率が、突出していることが分かります。東証マザーズには、コロナ・ショックで注目されるバイオ株やIT関連株が多いので、個人投資家の買いが集中しました。ただ、そうした人気のバイオ株の業績を見ると、上場以来まだ一回も黒字を計上したことがない銘柄も多く、ここまで短期で急騰するのは、やや行き過ぎかもしれません。

 東証マザーズには、時価総額が小さく、値動きが軽い銘柄が多いことから、上がる時も下がる時も今回のように値動きが大きくなります。人気が去ると大きく下がることもあるので、ここから投資していく際には、銘柄選別に注意を要します。

 私は、日本株は総じて割安で、長期投資で買い場を迎えていると判断しています。特に大型の高配当利回り株には、積極的に投資すべきと考えています。

 ただし、赤字でも、短期的に株価が急騰している東証マザーズ株については、長期投資としては、タイミングが良くないと思います。