本日の注目通貨

豪ドル/円:6月のレンジ 71.59円 から 76.79円

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

今日の注目グラフ

「勝ち組」「負け組」通貨ペア(6月1日 ~ 6月26日)

対ドル ランキング

6月の「勝ち組」はオセアニア通貨。

 6月はNZドルと豪ドルがそろって高パフォーマンスとなりました。6月1日から26日までに、NZドルは3.6%、豪ドルは3.1%で高くなっています(いずれも対ドルベース)。ドル/円は▲0.4%でややマイナス(円高)。

 上のグラフが示すように、6月はドル安」のマーケットだったといえます。逆の言い方をすると最大の負け組は「ドル」(オセアニア高、ユーロ高、円高、カナダ高、そしてスイス高)。好調なNY株価とは対照的にドル安が進む「リスクオンのドル安」の動きが強まりました。

 ニュージーランドは他国に先駆けソーシャルディスタンスを解除して経済の本格再開へ踏みだしています。豪の中央銀行RBAは「新型コロナによる豪経済のダメージは危惧していたほどではなかった」と述べ、国内経済に強気の見通しを示しています。ドル売りは、新型コロナ感染者世界一である米国の経済再開がさらに遅れることを悲観した動きといえます。

対円 ランキング

 対円でも、NZドルと豪ドルが「勝ち組」。新興国通貨では、南アランド/円が+1.32%と健闘する一方、トルコリラ/円は▲1.12%。メキシコペソ/円は▲3.79%で円クロスのなかで最もパフォーマンスの悪い「負け組」。

IMMポジション推移(円、ユーロ、豪ドル)(2018年6月 ~ 2020年6月) 


豪ドルのトレンドに大きな変化? 円ロングはさらに積み増し

 全米先物取引委員会(CFTC)公表による、6月23日時点のシカゴIMMの通貨先物ポジション状況は、円は27,458枚の「ロング(=約32億ドル相当の円の買い持ち)」で、前週に比べてドルショートポジションが24%増加しました。

ユーロドルは、118,448枚の「ロング(=約148億ユーロの買い持ち)」で、前週比1.1%増。

 豪ドル4,810枚の「ショート(=約4.8億豪ドルの売り持ち)」で、前週に比べ26.4%減。IMMの豪ドルは2018年3月から、2年3ヵ月間ショート(買い持ちより売り持ちが多い)状況が続いていますが、ここにきて、ほぼフラットになるまでショートが縮小。これは大きな変化です。「勝ち組・負け組」チャートでも豪ドルはトレーダーから選ばれています。