株価急落局面でのリバウンド狙いの買いタイミングは?

 株価が短期間に大きく下落した後はいわゆる「リバウンド狙い」の買いも妙味があります。しかし、これもタイミングを間違えるとあっという間に10%、20%の含み損を抱えることになってしまいます。

 筆者は、株価が大きく下落した後5%程度の反発、ないしは5日移動平均線超えを果たしたのを確認してからリバウンド狙いの買いに入り、かつ直近の安値を下回ったら損切り・撤退し、次のチャンスを待つという行動を繰り返します。これにより下値で買い仕込むことが可能です。
しかし、むやみやたらにリバウンド狙いの買いを入れても損切りの連続で損失が積み上がってしまっては元も子もありません。

 したがって、リバウンド狙いの買いは「株価が売られすぎである」というサインが出てから実行した方がよいでしょう。 例えば、日経平均株価の25日移動平均線からのマイナス10%乖離、信用評価損益率のマイナス20%割れ、騰落レシオの60%割れといったものです。

リバウンド狙いの買いは難易度が高くリスクも高い

 ただし、今回のコロナ・ショックのようにこうした「売られすぎ」サインが出てからも、さらに大きく株価が下落することもあります。損切りルールの設定と実行は忘れないようにしてください。

 リバウンド狙いは、あくまでも下降トレンド下での一時的な反発を狙うものですから、欲張らずにしっかり利食いすることも忘れないようにしましょう。

 リバウンド狙いは成功したときの利益率も高い反面、リスクも高いものです。買いのタイミングも非常にシビアです。自信がないという方や、底値で買えなくてよいからもっと安全に買いたい、という方は、株価が上昇トレンド入りしてから買ってもよいでしょう。例えば25日移動平均線が下向きから横ばい~やや上向きに変化し、かつ株価が25日移動平均線の上方にある状態になってから買う、といったようにです。