積み立ては再開しても大丈夫

「今回のコロナ・ショックは投資を始めて間もなかったのであわてて積み立てをストップしてしまったが、それでは積み立て投資はうまくいかないことが分かった。これからは継続して積み立てをしていきたい」と思った方もいらっしゃると思います。

 確かに、投資の知識もあまりないままに積み立て投資をなんとなく始めると、株価の急落に驚いてしまいます。でも、積み立て投資には株価がいくら変動しても動じない精神力・鈍感力が必要だと分かれば、その後は淡々と積み立てを続けることができるでしょう。

 これから再開しても大丈夫か、という質問には「影響はありません」と即答します。

 もし、つみたてNISAで年間40万円×20年積み立てる予定だった人が、1年間積み立て続けたところでコロナ・ショックにびっくりして積み立てを半年間ストップしたとしたらどうでしょうか?

 積み立て額だけを見ても、トータルで800万円積み立てるうちの、まだ40万円分しか積み立てていません。この程度の金額であれば、株価が大きく上がろうが下がろうが、長期的にはほとんど影響がないことが分かります。

 今回のコロナ・ショックは、いわば積み立て投資が自分に向いているかどうかを見極める試金石だったかもしれません。

 いずれにせよ、積み立て投資をするのであれば、株価の上昇も下落も一喜一憂せず、本当に淡々と積み立てを続ける、この簡単なようで意外と難しい作業の継続が求められることを改めて認識してください。