投資で思うような利益を出せない人、それは「行っている株式投資の手法」が自身に向いていないからかもしれません。

個人投資家にとっては激動の半年

 2020年も早いもので半年ほどが過ぎようとしています。みなさまの今年の運用成績はいかがでしょうか。

 年明けしばらくは堅調だったものの、2月に入り新型コロナウイルスの影響で下落が始まり、3月にはまさに坂道をコロコロ転がるようなコロナ・ショック。世界経済へのダメージや景気の落ち込みも戦後最悪など暗いニュースが飛び交いました。多くの個人投資家が冷や汗をかいたことでしょう。

 しかし、その後は過去になかなか類をみないほどの急反発となりました。

 おそらく、コロナ・ショックの暴落を回避し、かつその後の急反発をしっかり取ることができた個人投資家はほとんどいないのではないでしょうか。

 それほどまでに、個人投資家にとっては激動の半年でした。

投資家がやるべきではないこと

 筆者は、個人投資家の相談に乗っていますが、根本的な株式投資に対する姿勢ややり方を勘違いしている人がほとんどです。

 最も典型的なのは、プロと同じような「長期投資」や凄腕トレーダーと同じような「短期投資」手法の2つです。中には、自分がそれをしていると気づかずに行っているケースもあります。

 長期投資と短期投資自体が誤っているのかといえば、決してそんなことはありません。ウォーレン・バフェットはじめ、長期投資により大成功を収めた投資家は少なくありません。また、デイトレードなどの短期投資を行って巨万の富を作りあげた凄腕トレーダーも実際に何人も存在します。

 筆者が言いたいのは、長期投資も短期投資も間違いではない、そうではなく自分自身にとってやるべきなのは具体的にはどのような方法なのかを意識を持って決断し、実行することが重要だという点です。