再生可能エネルギーの重要な要素“太陽光発電”と銀は、接点がある
太陽光発電は、ESGのなかでも特に、E(環境)とS(社会)に貢献する“再生可能エネルギー”を推進する、非常に重要なテーマです。ESGの考え方が浸透すればするほど、太陽光発電が、そしてその太陽光発電の電極部分に用いられる“銀”が、今後さらに注目される可能性が出てきます。
先月、貴金属の需給を調査している世界的な機関であるTHE SILVER INSTITUTEが公表した、世界の銀の需給統計によれば、2019年の、太陽光発電向けの銀の需要は、2014年比でおよそ2倍になりました。
図:太陽光発電向けの銀需要 単位:トン
太陽光発電向けの銀の需要は、2019年時点で、銀需要全体の9.9%です。2014年は4.7%でした。
もともと、太陽光発電向けの銀の需要は増加傾向にありましたが、そこにコロナ禍が、ESGの重要性を世界に再認識させたことにより、銀需要が、今後さらに長期的視点で、増加する可能性が高まったと、言えると思います。
コロナ禍で起きている銀価格の上昇は、このような可能性が生じたことが一因になっていると、考えられます。