本日の注目通貨

ドル/円:今日のレンジ予想:106.40円から110.80円

 週明けのドル/円は大幅下落。
109.60円からスタートしたドル/円は109.70円が高値。NY時間になって109円が割れると、108.23円まで大きく値を下げました。先週金曜日の米雇用統計発表後は109.85円をつけ110円台が見えていたのですが、この「大台」の重さを改めて確認することになりました。今日はFOMCを前に下限を確認する日になりそうです。下のターゲットは6月安値ゾーンの107.50円から107.30円。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

今日の注目グラフ:

ダウ平均と日経平均の推移(2019年6月~2020年6月)

 先週のNY株式市場は大幅全面高。ナスダック総合は2月19日に付けた史上最高値を更新。主要3指数がそろって3週続伸。S&P500は昨年末水準まで1.14%に迫り、ダウ平均は年初来下落率を5.00%に縮小。

 最近の株式市場の上昇は、実体経済とあまりにかい離しているのではないかという指摘がありました。しかし、6月5日に発表された米5月雇用統計が急速な回復を示したことで、米経済回復に対する期待が高まり、景気敏感株を中心に幅広い銘柄が買われた。

 週間では、ダウ平均が+6.81%、S&P500が+4.91%、ナスダックが+3.42%。主要3指数がそろって3週続伸。

NY金先物とNY原油先物の推移(2019年6月~2020年6月)

 先週末の金先物価格は下落。5月米雇用統計が大きく改善したことを受け、安全資産とされる金を売る動きが強まった。

 原油先物価格は上昇。OPEC+が過去最大規模の協調減産を1カ月延長することを決定したことは市場にとっては良いニュース。また、イラクなどコンプラ違反(増産)の国に対しては、7-9月に減産量を拡大し、超過分を相殺させるという厳しい態度で臨んだことも好感されました。OPEC+はマーケットに対してはっきりしたメッセージを送ったといえます。

新型コロナウイルス 世界の感染者数 

 ブラジルは新型コロナの感染者で世界2位に「躍進」。死者数はイタリアを上回り、世界で3番目の多さ。ブラジルのボルソナロ大統領は、新型コロナは「ちょっとした風邪」みたいなものだし「人はみな、いつか死ぬ」とお気楽発言を連発して気にする素振りはなし。ブラジルは感染拡大防止に関しては完全な失敗国家といっていい。ブラジルの1000人当たりの病床数は2、医師は2という後進医療事情も感染拡大を許しています。ブラジルは先週末に突然、感染データを非公開に。ボルソナロ氏、やっぱ気にしているのか。南米ではペルーの感染者がドイツを上回る。インドでも感染が拡大中で、感染者はイタリアを抜いて数世界5位。ムンバイでは医療崩壊が心配されています。

 米国の新型コロナによる死者は10万人を突破。毎日平均して約1,000人が亡くなっています。人口10万人当たりの死者数では、米国は世界9位。ベルギー、スペイン、イギリス、イタリア、フランスなどが米国のさらに上に位置。