世界中の1,300万人のStayHomeを支えた「あつまれ どうぶつの森」

 任天堂のゲーム機ニンテンドースイッチ版のゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」(以下、あつ森)はシリーズ最新作で、かつ最大のヒット作になろうかという勢いで売り上げを伸ばしています。

 任天堂の決算報告によれば、発売6週間での売り上げが1,300万本を記録し、そのうちかなりの数はダウンロード販売によって稼いでいるようです。

 この数カ月、世界中でStayHomeが呼びかけられ、かつストレスのある時期を過ごしてきましたが、もしかすると世界中で1,300万人に精神的癒やしと安定をもたらしたのは、このソフトだったのかもしれません。

 何せこのソフト、悪いことができません。同じ島の住民に斧を振るっても友人の家を破壊しようとスコップで突撃しても、武器はかすめるだけで当たることはありません。島内に置かれたアイテムは誰でも持ち放題ですが、室内に保管すれば泥棒することもできません。

 一方で、自由にできることはたくさんあります。虫取り、魚釣りはもちろんですし、自宅のレイアウトデザイン、庭や島内のカスタマイズデザイン、身にまとう服や帽子のオリジナルデザインなど、穏やかな気分で、無限に時間をつぶせる要素が盛りだくさんです。

 それぞれが好きなことをやって満足できるのがこのゲームの奥深いところで、わが家でも7歳になったばかりの長男は虫取りと魚釣りを自宅にいながら楽しんでいます。

 一方で、もうすぐ5歳になる娘は「ANNA SUI」や「MARC JACOBS」のデザイン服、そしてあまたのデザイナーのオリジナル服を入手し(私がサポートしている)、毎日ファッションショーとして着替えては楽しんでいます。ファッションブランドにとっては、知名度アップに役立つビジネスツールにもなっているようです。

 そして、この「あつ森」には「金利」と「株式投資」の要素もあります。