カブはリアルの株式投資を学ぶ参考にはならないが、興味を持つきっかけになる

 部屋のレイアウトデザインや島のデザインを自分の好みの美しさでDIYする楽しみは、子どもにとっていい経験となります。子どもには自由に遊ばせてあげてほしいものです。うちの子どもは、初めて到達したエリアには必ず水槽を設定するという謎のミッションを自分に課していますが、楽しそうに遊んでいます。

 そうしたゲーム体験の中で、お金についても少し子どもが学ぶいいチャンスかもしれません。例えば、ローンを組んで家を広げ、借りたお金をきちんと返済するということもお金の勉強の基本として話をしてあげるといいでしょう(金利が0%であるうえ、返済期日がないという甘い借り入れ条件なので、小学校の高学年や中高生ならその話もするといい)。

 カブもまた、子どもにお金を増やす方法として金銭教育のステップにしてみたいところです。ただし、このカブはただのし好品の世界であって、島の経済成長とはまったく結びつきません。せめて、たぬき開発やエイブルシスターズ(ゲーム内に出店するお店の名前)の株式だったらおもしろいのに、と思いますがそこまで期待するのはちょっと高望みでしょう。システムがどんどん複雑になってしまい、子どもが遊べる範囲を超えてしまいます。

 親がもし株式投資をしているのであれば、子どもがやっているカブについて、話をしてみてください。カブ価は、現実の株式投資をモデルにしていることなどを教えてあげ、投資に触れるきっかけとしてみてください。

 そしてできれば、本物の株式投資のおもしろさ、経済成長がそのリターンの源泉となるすばらしさについても、話ができるといいですね。