先週の結果

先週は、NYダウの大幅続伸に連動し、日経平均は2万2,000円接近へ急騰

 先週の予測では、緊急事態宣言の全面解除で2万~2万500円のもみ合いを想定し、NYダウが4月29日の2万4,764ドルを超えれば、日経平均も2万1,000円突破もあるとしました。特に目先のNYダウは、ザラ場で2万4,764ドル、5月21日の2万4,718ドルとダブル天井になっているため、下を試すと短期的な調整もあるとしました。

 しかし、逆にダブル天井の形を上に抜け、上放れとなって、2万5,758ドルまで上昇。日経平均は、昼間は時間外でのNYダウ先物の大幅高に連動して大きく上昇が続き、週末は米中対立懸念も無視し、2万2,000円に接近する2万1,955円まで上昇する予想外の大幅上昇となりました。

25日(月):この日からの緊急事態宣言の全面解除方針を受け、+265円の2万653円で寄り付き、2020年度第2次補正予算案の規模が100兆円超えの報道を受け、終値は+353円の2万741円と高値引けとなりました。

26日(火):前日の米国が休場だったものの時間外の米株先物の上昇を支えに+186円の2万927円で寄り付くと上げ幅を拡大。後場になると上海市場の上昇もあり、前日の緊急事態宣言の解除を受けて、経済活動再開への期待が高まり、+586円の2万1,328円まで上昇し、+529円の2万1,271円と大幅続伸となりました。全33業種全てが上昇という状況でした。 

27日(水):前日の米国市場はNYダウが+529ドルの2万4,995ドルを受けたものの、日経平均は2日連続で大幅上昇していることで前場は利益確定売りに押され、▲4円の2万1,266円と小反落。後場になると時間外の米株先物の上昇を支えにプラスに転じて、一時+204円の2万1,475円まで上昇し、終値は+148円の2万1,419円と3日続伸しました。

28日(木):前日の米国市場では、NYダウが+553ドルと2日連続の大幅続伸となったことで、日経平均も連動し+193円の2万1,612円で寄り付き、為替がやや円安方向にあったことも支えとなり、また、先物に断続的な買いが入って上げ幅を拡大し、後場の大引け間際には+507円の2万1,926円まで上昇し、終値は+497円の2万1,916円と大幅に4日続伸となりました。 市場ボリュームも増加し売買代金は2カ月ぶりに3兆3,000億円を超えました。海外投資家のカラ売りの買い戻しが続いていると伝えられていました。

29日(金):前日の米国市場では、米中関係悪化懸念が強まり、NYダウは▲147ドルの2万5,400ドルと反落したことで、日経平均も▲108円の2万1,807円で寄り付き、一時▲205円の2万1,710円まで下落しました。しかし、後場になると上げに転じ先物に断続的な買いが入り、一時+39円の2万1,955円と2万2,000円に接近する動きとなりました。大引けにかけては弱含み▲38円の2万1,877円と5日ぶりの反落となりました。

 29日(金)の米国市場は、NYダウは一時▲368ドルの2万5,031ドルまで下落しましたが、終値は▲17ドルの2万5,383ドルと小幅続落で引け、ナスダックは+120Pの9,489P、S&Pは+14Pの3,044Pと反発しました。香港を巡る米中対立懸念は、トランプ大統領が香港への優遇措置の見直しを発表したものの、追加関税などの対中制裁には言及しなかったことで安心感につながり、株価は維持されました。