今週の予想
今週は、2万2,000円台回復でアタマが重くなる可能性
今週は、目先は心配された米中対立の激化懸念もトランプ米大統領は香港問題について特別優遇措置廃止を発表したものの、米中貿易協定は当面は維持される見通しとなりました。そのため、いったん先週のNYダウは▲368ドルの2万5,031ドルまで下げたものの、終値では▲17ドルの2万5,383ドルと切り返しました。
NYダウが戻りを続ければ、日経平均株価もいったんは2万2,000円台回復となりそうですが、すでに28日までの4日続伸で上げ幅1,500円超えとなっており、割安感がなくなってきています。買いの主体は海外投資家の買い戻し中心で、出来高も伴って上昇してきています。
ここにきて問題なのは新型コロナウイルスの第2次感染拡大懸念です。緊急事態宣言が全面解除されたあとに東京や北九州市では新規の感染者が相次いでおり注意が必要です。
NYダウの上昇に合わせていったん2万2,000円台回復すればスピード調整のあともみ合いへ転じる可能性があります。
需給をみると海外投資家が5月18日~22日の週は、現物ベースで6週間ぶり買い越ししており、先週の25日~29日もその流れが続いているものと予想されます。その流れの中で来週の6月12日(金)はメジャーSQとなりますので、先物に影響を受けやすい相場となるので注意が必要です。
1日(月)は、+33円の2万1,910円で寄り付きましたが、東京都がこの日から「ステップ2」への緩和を進めることで、経済活動再開の期待が強く、時間外の米株先物も切り返したことや、上海株、香港株も上昇したことで、前場は一時+283円の2万2,161円まで上昇しました。
しかし、後場になると利益確定売りに伸び悩み、大引けにかけて2万2,000円台で推移し、終値は+184円の2万2,062円と反発。3カ月ぶりの2万2,000円台となりました。上昇銘柄をみると日経平均の値ガサ株がほとんど高く、値下がり銘柄数がやや多くなっていましたので、需給関係で値ガサ株が買われたということでしょう。その証拠にトピックスは+5Pの1,568Pであり、ここから上値は重くなる可能性があります。