本日の注目通貨

ユーロ/円:今週のレンジ予想:116.09円から121.72円

125.23円 : 2019年05月 高値

123.54円 : 第3 レジスタンス(HBO)
123.35円 : 11月 高値(11月05日)


122.87円 : 2020年 高値(01月16日)

121.72円 : 第2 レジスタンス
121.40円 : 02月 高値(02月20日)
121.32円 : 2019年の中心値
121.15円 : 03月 高値(03月25日)

120.73円 : 第1 レジスタンス

119.97円 : 06月 高値(06月01日)


118.91円 : ピボット


118.64円 : 2020年の中心値

117.91円 : 第1 サポート

116.46円 : 05月の中心値 
116.09円 : 第2 サポート

114.40円 : 年初来安値(05月07日)

113.70円 : 2016年11月 安値
115.10円 : 第3サポート(LBO)

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

「勝ち組」「負け組」通貨ペア(5月1日~5月29日)

 5月のマーケットは「ドル安・円安」の動きが強まりました。新型コロナ終息はまだまだ先とはいえ、世界では徐々にロックダウン(移動制限)が解除されるなかでパニック的なドル買い需要は沈静化。ユーロや豪ドルが上昇しました。

 5月、最もパフォーマンスが良い(上昇した)「勝ち組通貨ペア」はメキシコペソ/円の11.88%。原油価格の反発上昇も石油生産国のメキシコ経済に味方。メキシコ中銀は今月50bp利下げしましたが、インフレを暴走させずに景気を刺激する妥当な利下げ幅だったとマーケットは一定の評価。

 EM(新興国)通貨では、南アランドやトルコリラなど新興国通貨も今月の勝ち組グループ入り。今月のトルコリラは、対円で過去最安値を更新するまで下落。しかし新型コロナに対する過度の警戒感が解けてリスク回避姿勢が和らいだことが買い戻しにつながった模様。南アランドとトルコリラは今月利下げも、新たな売り材料にはなりませんでした。とはいえ新興国通貨が安定期に入ったとはいえない。急落するリスクは常にあります。

 一方、5月最もパフォーマンスが悪かった「負け組通貨ペア」はポンド。新型コロナに対する英政府の対応の慎重さに加え、年末のノーディール・ブレグジット(合意なき離脱)のリスクが高まっていることが理由。

IMMポジション推移(円、ユーロ)(2018年5月~2020年5月) 

 CFTC(全米先物取引委員会)公表による、5月26日時点のシカゴIMMの通貨先物ポジション状況は、円が34,607枚の「ロング(=約40億ドル相当の円の買い持ち)」で、前週に比べて26%増加。

 ユーロは72,222枚の「ショート(=約94億ユーロ買い持ち)」で、前週に比べて4%増加。
IMMは、全体としては巨大な「ドルショート」ポジションを持っていることになります。ただ、ポンドと豪ドルに対しては「ドルロング(=豪ドルショート、ポンドショート)」が継続。