本日の注目通貨

ドル/円:方向感でない

 22日(金曜)金曜日の為替マーケットは静か。ドル/円のレンジは107.32円から107.76円までの0.44円で終値も前日比0.01円と方向はでませんでした。先週はほぼ1カ月ぶりに108円をつけましたが、短期滞在で終了。まだ上を狙う位置につけていますが、108円台はかなり重そう。香港に対する「国家安全保障法」で米中対立が悪化ならリスクオフの円高も。

 株価動向に左右されやすく、中国経済と関係の強い豪ドルの動向にも注意。先週1.10ドルをつけたユーロ/ドルは達成感から1.0885ドルまで反落。本日はニューヨーク、 ロンドン市場が共に休みで三連休を控えたポジション調整も出た模様。ポンド/ドルも1.22ドル台に残れずじり安。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

ダウ平均と日経平均の推移(2019年5月~2020年5月)

 5月22日(金)のダウ平均はほぼ横ばい。
週ベースでは、ダウ平均が+3.29%の大幅高。S&P500が+3.20%、ナスダックが+3.44%で、3指数がそろって大幅反発。

NY金先物とNY原油先物の推移(2019年5月~2020年5月)

 22日のNY原油先物市場は下落。中国が法制化を目論む香港版「国家安全保障法」が米中対立を煽り経済関係が悪化するとの懸念。一方、需給バランスの改善は第3四半期まで待つ必要あるとの見方。

 22日のNY金先物相場は上昇。香港版「国家安全保障法」がリスク回避の動きを強め金先物が買われました。

新型コロナウイルス 世界の感染者数

 米国の新型コロナウイルスによる死者は来月までに10万人を超えるとの悲観的な予想が出ています(先週末で9万5,291人)。ロシアとブラジルでは感染者が急増しています。ブラジルの感染者は英国を上回りました。ブラジルのボルソナル大統領はこんな状況でも国民の健康より経済を優先。同国の企業に自粛解除を要請しています。