本日の注目通貨

ドル/円:今週のレンジ予想:106.00円から108.35円

 今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は107.18円。107.18円より上ならばドル買い優勢、107.18円より下ならばドル売り優勢。15日のNY終値は107.17円。

 ドル高方向を見た場合、108円台が強い抵抗ゾーン。下の位置情報に示すようにピボットの第1、第2レジスタンスがあり、また2019年の中心値で中期的なブルベアの分岐点と考える108.20円も位置しています。まずは11日の高値107.77円を抜けるかどうか。109円台は輸出の売りが多い。

 ドル安方向を見ると106円台は買いが厚そう。5月のこれまでの安値は105.98円。105円台を抜けると次の大きなサポートは101円台までなし。

114.55円 : 2018年 高値
113.82円 : 2018年 12月 高値

112.40円 : 2019年 高値
112.22円 : 2020年 高値 (02月20日)

111.71円 : 03月 高値 (03月20日)

109.38円 : 04月 高値 (04月06日)

108.93円 : 第3レジスタンス(HBO)
108.35円 : 第2レジスタンス
108.20円 : 2019年 中心値

107.77円 : 05月 高値 (05月11日)
107.76円 : 第1レジスタンス


107.18円 : ピボット


106.88円 : 05月 中心値  
106.70円 : 2020年 中心値
106.59円 : 第1サポート
106.00円 : 第2サポート

105.98円 : 05月 安値 (05月06日)
105.41円 : 第3サポート(LBO)

101.17円 : 2020年安値(03月06日)
100.07円 : 2016年 09月 安値
99.53円 : 2016年 08月 安値

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

ダウ平均と日経平均の推移(2019年5月 ~ 2020年5月)

 5月15日(金)のダウ平均は続伸。ファーウェイへの禁輸措置強化なと米中貿易戦争を嫌気した売りが先行したものの、ロックダウンの段階的解除に期待して米国の消費者信頼感指数が予想外に強い結果だったことから買い戻しが入りました。

 週ベースでは、ダウ平均が▲2.65%、S&P500が▲2.26%、ナスダックが▲1.17%安で、3指数すべて下落。年初来ではダウ平均が▲17.01%、S&P500が▲11.36%だった一方、ナスダックは+0.47%でした。

NY金先物とNY原油先物の推移(2019年5月 ~ 2020年5月)

 先週のNY原油先物市場は大幅反発。OPEC(石油輸出国機構)+の減産効果と石油備蓄量の減少が買い材料。とはいえ、世界の石油備蓄量は上限近くまで積みあがっている状態で、需給が改善するまでにはまだ時間が必要。

 NY金先物相場は上昇。米中貿易戦争再燃を嫌気した投資家の資金が流入。世界の中央銀行がマイナス金利導入に向かう中、長期間にわたり金利上昇はないとの予想が金価格を押し上げました。

新型コロナウイルス 世界の感染者数

 米国の新型コロナによる死者は来月までに10万人を超えるとの悲観的な予想が出ています。ロシアとブラジルでは感染者が急増しています。ロシアの感染者は英国を上回りました。こんな状況だというのにブラジルのボルソナル大統領は国民の健康より経済を優先。同国の企業に自粛解除を要請しています。