「アフターコロナの世界」を見通す

 他方、4月20日に「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」が閣議決定され、特別定額給付金事業も盛り込まれました。いわゆる「10万円給付金」です。4月27日時点で住民基本台帳に記録されている人全員が給付対象者で、それぞれ10万円が給付されます(受給権者は世帯主)。

 給付事業費が12兆7,344億円に上る国の一大事業です。3人家族であれば「30万円」、5人家族であれば「50万円」…大家族だとさらに多くなります。このようにみるとかなりのインパクトを持つ政策だということが分かります。

 5月6日夜に安倍首相が官邸から生出演し中継されたネット番組「首相に質問」のアンケートでは、「10万円の現金給付、どう使う?」という問いに対し、実に70%近くの人が「生活費や趣味など積極的に使う」と回答していました(「貯金する」は20%弱)。

 この給付金をきっかけに株式投資を始めようという方もたくさんいらっしゃるでしょう。株式投資は初心者もベテランも同じ土俵上におり、初心者であることそのものが不利になることはなく、逆にベテランであることが優位になることもない世界です。

 今、すべての投資家が「アフターコロナの世界」を見通そうとしています。そこで注目される10万円株を、追い風となりそうなポイントとともに紹介します。