長期的にはインフレ進行も頭にいれておく必要

 最後に懸念点を一つお伝えします。現状は、いくら金融緩和しても、インフレになるどころか、逆にデフレが続くような状態になっていますが、今回のコロナウイルスの影響により、国民に対しかなりのお金が支給されることになります。

 これによるマーケットへの影響はまだ分かりませんが、今回の政府の「バラマキ」をきっかけとして、インフレに転じる可能性も頭の中に入れておいたほうが良いと感じます。

 もちろん、現時点ではその兆候はありませんから、「インフレになる!」と決めつけて行動するのは早すぎます。しかし、インフレの兆候がはっきりと表れたなら、インフレに負けない資産運用をする必要があります。

 一般に、株式投資はインフレに強いとされています。あまりに急速な進行だと株価も下がる可能性が高いですが、もしインフレになったとしても、株式に投資していれば、株価の上昇によりお金の価値の減少をカバーできるのではないかと思います。

 そしてより大きな投資成果を望むのであれば、投資候補となる企業の選定、および業績のチェックについては、定期的に行っていきましょう。