2:日柄整理のできている方を選びましょう

 B社とC社の違いは「日柄」です。ポカポカと暖かい春の日に、私たちは「本日は、お日柄もよろしく…」なんていいますね。株式投資では、「日柄」というと、悪材料が出た後の「日数」のことです。悪材料が出て日数が浅い銘柄に対して、「日柄整理ができていない」といいます。B社のような状態のことです。

 これに対し、悪材料が出た後かなり日数がたち、悪材料の影響が小さくなった状態は「日柄整理が十分」といいます。C社のような状態をいいます。

3:戻り売り圧力の違いを考えてください

 B社について、急落直前の高値で、買った人の気持ちを考えてください。「これは失敗、株価の戻り局面があったら売ろう」と思っているにちがいありません。そもそもB社は、悪材料が出て急落してからの日数が短い。つまり、悪材料がまだ新しいのです。これから、悪材料を聞いて売りにくる人もいるはずです。

 移動平均線の傾きを見てください。B社では、13週移動平均線も26週移動平均線もまだ下向きです。じっくり長期投資しようと思っているのならば、移動平均線が下向きの間は買わない方がいいと思います。

 C社も、急落直後には、戻ったら売ろうと思っていた人がたくさんいたでしょう。でも、それは半年くらい前です。あれから、いろいろあったはずです。既に損切りしてしまった人もいるでしょう。その後、いろいろ新しいニュースも出ているはずです。時間の経過が新たな相場の流れを作っています。移動平均線を見ると、13週線も26週線も、徐々に横ばいから上昇に転じつつあるところです。

 結論として、チャートを見る限り、C社の方を買った方がいいと判断されます。