先週の結果

日経平均は、戻りの後、下へ向かうとしたが、NYダウにつられ戻りを試し続ける

 先週の予測では、目先リバウンドはあっても荒い動きで下へ向かうとしましたが、NYダウの大幅上昇が続き、日経平均もツレ高して4日続伸の後、一服して週末もプラスで引けました。週始めの1万7,802円を安値に週末は、1万9,500円の高値をつけましたので、1週間で約1,700円の上昇となります。

4月6日(月):前週末の米国市場で3月米雇用統計が2009年以来の大幅な悪化となったことで、NYダウは▲360ドルの2万1,052ドルと反落。しかし、日経平均は円安方向に振れていたことで、+37円の1万7,857円で寄り付きました。トランプ大統領がNY州の感染者がピークを迎える可能性があると述べたことで、前引けは+429円の1万8,249円と大幅続伸。さらに後場にはこう着状態の後、先物に断続的に買いが入って+852円の1万8,672円まで上昇して+756円の1万8,576円で引けました。 

7日(火):新型コロナウイルス感染者数の伸びが鈍化したことを好感し、前日のNYダウは+1,627ドルの2万2,679ドルと大幅高となったことで、日経平均も前日の大幅高にかかわらず、+373円の1万8,950円と3日続伸となりました。 

8日(水):前日の米国市場の主要株価3指標小幅反落を受け、日経平均は前場は+97円の1万9,047円まで上昇。その後、手掛かり材料に乏しく一時▲210円まで下げて、もみあい商状が続くも、先物に断続的な買いが入ったことで、前引けは+89円の1万9,039円でした。しかし、後場になると時間外の米株価先物が上昇したことを受け、買い優勢の展開に。+504円の1万9,454円まで上昇して、終値は+403円の1万9,353円と4日続伸となりました。 

9日(木):前日の米国市場は民主党のサンダース候補が大統領選からの撤退を正式表明し、また感染者の増加ペースが鈍化したことでNYダウは+779ドルの2万3,433ドルと2万3,000ドルを回復。しかし、日経平均は10日がSQ清算日ということもあり、様子見となって▲7円の1万9,345円と5日ぶりの小反落となりました。 

10日(金):前日の米国市場は、FRBが積極的な流動性計画を示したことを好感し、+285ドルの2万3,719ドルと続伸。これを受けて日経平均は+154円の1万9,500円で寄り付きました。ここをピークに▲109円の1万9,235円まで下落するものの、後場になると日銀のETF(上場投資信託)買い観測から上げ幅を拡大し、+152円の1万9,498円と反発して引けました。 この日の4月SQ値は1万9,577円で、現物の終値である1万9,498円を上回り、幻のSQとなっています。1万9,577円を一気に超えることができなければ、下方に向かう可能性があります。

 10日(金)の米国市場はグッドフライデーで休場でした。