自粛経済が逆風にならないセクター・銘柄に注目

 こうした中、「自粛経済」が逆風にならないセクターや銘柄に目をつけていくのは自然な流れとも言えます。すでにその傾向が株価に分かりやすく表れている銘柄も多数あります。

 まず注目すべきは「ドラッグストア」と「一部日用品メーカー」です。株価の動きは東京株式市場の中で出色です。どちらかというと「追い風」を受ける企業と言えます。

ツルハホールディングス(3391・東証1部)

 ドラッグストア首位級で、ほぼ全国展開している企業です。

赤:出来高移動平均(5日)
青:出来高移動平均(25日)
緑:出来高移動平均(75日)

小林製薬(4967・東証1部)

 マスクや除菌関連製品、のどの殺菌剤に特需が生じています。

赤:出来高移動平均(5日)
青:出来高移動平均(25日)
緑:出来高移動平均(75日)

「自粛経済が逆風にならない」銘柄は、通常通りの営業が可能で、顧客数が落ち込まないセクター・銘柄ということになりそうですが、「食品スーパー」がそれに該当します。

 デパートや大型ショッピングセンターは一部休館や休業を余儀なくされているものが目立ちますが、食品スーパーはその性格上(市民生活に直結)、通常通りに営業しています。

 この当たり前の状況を続けられることが「自粛経済下」では優位性につながるものと考えられます。望んでいるわけではないものの、自粛期間が長引けば長引くほどその優位性が高まるかもしれません。

 ここでは「食品スーパー株」の中から10万円で投資可能な銘柄を参考として示しておきます。