旅にトラブルはつきもの
私たちのチームは昨年から本格的にペーパーレスに取り組んでいます。メンバー全員がiPadを持ち、企業を訪問する際に必要な資料、会社のアニュアルレポートや事前分析資料、当日使用するディスカッション用の資料などをデータで格納しています。面談時のメモもApple PencilでiPad上に書き込みます。これによって出張の持ち物が格段に減ったのはもちろん、過去の面談時の資料も全てまとめて保存しておけるため、面談の生産性が格段に上がりました。
一方で、気を付けなければいけないのがiPadの電池切れやApple Pencilの紛失。結構恐怖です。
今回の出張中、パロアルトという町のモーテルに宿泊しました(この辺りはホテル代がとても高いのです…)。チェックインのために鞄からパスポートを出そうとしたそのとき、弾みでApple Pencilが鞄からこぼれ落ちてしまったのです。あっと思った時には時すでに遅く、硬いコンクリートに打ち付けられたApple Pencilの先端部は、ポッキリと折れてしまいました。
残りの旅程を思い、顔を青くする私。部屋に入って何とか気持ちを落ち着け、状態を確認しました。幸いに本体は無事のようです。なんとかこの折れた先端部をくっつけることさえできれば、当座は働いてくれそうです。でも、都合よく接着剤など持っているはずもありません。一時考えた私は、スーツケースにいつも入れている絆創膏を思い出しました。
絆創膏の粘着部分を細かくちぎり、折れた先端部の修復にかかります。同じ経験をした方ならお分かりだと思いますが(そんな人はいませんかね?)、あれは元の形にぴったりとくっつけないと機能してくれないのです。
格闘することおよそ30分、何とか修復に成功した私の雄たけびがパロアルトに響き渡るのを、かつてこの地を愛し長く住んだというスティーブ・ジョブズが天国で聞いていたかどうかは、定かではありません。