株主優待といえば、名人・桐谷広人さん。数多くの優待銘柄を保有し、優待品で優待生活を送っている桐谷さん。そんな桐谷さんが今買いたい・狙っている銘柄とは?

桐谷さんの優待生活

――桐谷さんは数え切れないほどたくさんの銘柄を持っていますよね。毎日のようにいろいろな優待品が届くから、廊下にまであふれていて整理整頓が大変そう。どうして銘柄を絞り込まずに、たくさん持っているのですか。

桐谷さんが買いたい10銘柄を発表!

桐谷 1,000銘柄くらい持っています。配当(企業が株主に利益を分配するお金)は1株あたり何円という計算なので、100株の株主より400株の株主の方がたくさんの配当がもらえます。でも、株主優待制度は違いますよね。

――違うんですか?

桐谷 違うんですよ。多くの企業の株主優待は単元株(※1)の100株の株主にも400株の株主にも同じものが同じ数だけ届きます。最近は100株、500株、1,000株……で優待品に差を付ける企業も出てきましたが、100株の利回りが一番高いのがほとんどです。だから私は100株ずついろいろな優待銘柄を買っています。

――銘柄が多いといいんですか?管理が大変そうです。

桐谷 1銘柄に集中投資をすると、その銘柄が下がると損をするけれど、たくさんの銘柄に分散投資をしていると、値下がりした銘柄の損を値上がりした銘柄の利益で相殺することができるでしょ。優待株投資は長期保有が前提だから分散投資が有効ですね。

――昔の桐谷さんは違ったんですよね。

桐谷 1980年代後半のバブル絶頂期は買えばもうかる時代だったので、株の天才と勘違いして、信用取引で大損をしました。その後、立ち直ったものの、2007年春に棋士を引退して株式投資で生活しようと決めたところでリーマン・ショックの大暴落。3億円の資金が5,000万円まで減って、田舎の実家に帰ることまで考えたのですが、家賃だけを現金で払い、食費や生活費には株主優待品をあてる生活を続けて耐え抜きました。

――それで株主優待のありがたさを身にしみて知り、「優待名人・桐谷さん」の出発点となったと。

桐谷さんが買いたい銘柄

――優待銘柄は優待品をもらうことが目的なのであまり売買をしないそうですが、2019年は株価が安かったから買い足したのではありませんか?

桐谷 2019年ゴールデンウィークのころに安くなったので、今から思えばもう少し買っておけばよかったのですが、どこまで株が下がるのかが分からず買えませんでした。あのとき、配当がいい大東建託(1878)を買っておけばよかった。

――他に買いたい銘柄はありますか。

桐谷 はい、10銘柄紹介します。

桐谷さんが買いたい銘柄ランキング トップ10

順位 銘柄名
優待品
株価 優待発生
株数

権利
確定月

1 大東建託1878 10,860円 100株 3・9月
全国共通ギフト券1,000円分など 桐谷コメント:高配当銘柄なので欲しい。ギフト券も魅力的
2 東海カーボン5301 961円 1,000株 12月
カタログギフト(2000円相当) 桐谷コメント:3年以上で3,000円分のカタログギフト
3 助川電気工業7711 565円 1,000株 9月
クオカード3,000円分 桐谷コメント:最低1,000株以上が必要だが、高い配当利回りが魅力
4 マクニカ・富士エレHLDG3132 1,525円 100株 3月
クオカード1,000円分など 桐谷コメント:200株以上でカタログギフト(3,000円相当)に
5 ノエビア4928 4,740円 100株 3・9月
自社商品2,000円分相当 桐谷コメント:1,000株で自社製品2万2,000円相当は魅力的
6 カナレ電気5819 1,628円 100株 6・12月
クオカード1,000円分 桐谷コメント:年に2回クオカード
7 TPR6463 1,482円 100株 3月
おこめ券3kg分 桐谷コメント:おこめ券は有効期限がなくて便利
8 山陰合同銀行8381 550円 1,000株 3月
VJAギフトカード1,000円分など 桐谷コメント:1,000株以上1年未満保有でVJAギフトカード1,000円分、1年以上保有で島根県、鳥取県の特産品や商品5,000円相当
9 やまや9994 2,112円 100株 3・9月
酒販店舗「やまや」商品券3,000円分 桐谷コメント:100株以上で酒販店舗「やまや」で使える株主優待商品券3,000円分
10 ダイキョーニシカワ4246 596円 100株 3月
クオカード500円分 桐谷コメント:100株以上を3年未満保有でクオカード500円分、3年以上で1,000円分
※株価は、2020年3月3日終値