(今週の指標)NYダウ平均株価

 新型肺炎に対する不透明感が、これまで楽観論だった米国株式市場にもブレーキをかける可能性が出てきそうです。先週のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録の内容は、新型肺炎に対する懸念は示されながらも、米経済の堅調さを示す議論が主流で、利下げなどの金融政策の変更の可能性は低いと認識されました。

 しかし、世界中に新型肺炎が拡大しており、米国でも感染が広がってくると投資家心理は後退することになります。高値圏で調整気味になりそうです。黄信号は1月31日の2万8,169ドルを終値で切ってからといえます。

 2月24日のNYダウは、新型肺炎の世界中への拡大から、世界経済悪化への懸念で▲1,031ドルの2万7,960ドルの急落となりました。