まとめ:中途半端なファンダメンタルズ分析は失敗の元

 筆者から見て「誤ったアドバイス」「リスクの高い考え方」というのは、中途半端なファンダメンタルズ分析がその根底にあることが多いです。

「過去最高益なのに株価が下がっているなんておかしい」

「配当利回りが高いのに株価が下がっているなんておかしい」

「月次売上が好調なのに株価が下がっているなんておかしい」

 このような考え方は、大きな失敗につながりかねない危険な思考なのです。

 そうではなく、なぜ過去最高益なのに、配当利回りが高いのに、月次売上が好調なのに株価が下がっているのか? という視点で考えるようにしてください。

 何かしらの理由で、外国人投資家やプロ投資家がそのような銘柄を売却しているのが株価下落の理由だとしたら、逆に手を出すことは危険だ、という考えになるべきでしょう。

 過去最高益とか、配当利回りが高いという理由で銘柄選択すること自体は誤ってはいません。でもその時は同時に株価のトレンドも見るようにしてください。

 株価が値下がりを続けているのであれば、筆者なら、何らかのネガティブな理由で売られている可能性が高いと考え、少なくとも株価が下げ止まって上昇に転じない限りは手を出さないようにしています。