持ち家のある人は「Airbnb」に登録する方法も

──他に試したことはありますか。

 当時、家を建てていたとお話ししましたが、完成して引っ越し後、民泊にトライしました。

──外国人旅行者などの宿泊を受け入れた、ということですね。

 自分の家を宿として提供したいという人と、旅先で宿を探している旅行者をマッチングする「カウチサーフィン」というサービスがあります。最初は外国の人たちと交流を持ちたいと思い、これに登録しました。

 日本ではまだ利用者が少ないようですが、欧米では広く普及しているサービスなので、かなり問い合わせがあり、何十組か受け入れました。

 ただ、「カウチサーフィン」は無料で宿を提供するシステムなんです。だから、お金にはなりません。その後、有料にできる「Airbnb」が始まったので、そちらに切り替えました。

──「Airbnb」は日本でもずいぶん普及してきましたが、登録するとすぐにお客がつくものですか。

 たぶん立地や宿泊料の設定などによると思います。私の家は交通の便がいいところではないし、観光地でもないので、こんなところまで来てもらえるかなと思っていましたが、そこそこ問い合わせがありました。

──どのくらいの料金に設定したのですか。

 1人だと4,980円、2人だと6,980円だったと思います。

──ひと月何人くらい受け入れていたのですか。

 月1〜2組が数泊するというところですかね。だから、月2万円くらいの収入がありました。

──今はやめているんですか。

「Airbnb」を始めて1年少し経った頃、2人目の子供を妊娠したんです。それで体力的に受け入れの余裕がなくなってきて。その頃はフリーランスとしての仕事が軌道に乗り、収入の不安もなくなったので、もういいかなと。

──なるほど。持ち家の人という条件付きにはなりますが、これもせどり同様、会社員でもできないことはないですね。どうでしょう、おすすめできますか。

 副収入を得る方法としてはアリだと思います。自宅に空き部屋があれば可能ですし、食事を用意しなければならないわけではないので、それほど労力は必要ありません。

 ただ、相手は外国人旅行者なので当然、言葉が通じない場合もありますし、面倒なことが起こるかもしれません。それでも挑戦してみたいという人は試してみるといいでしょう。

──お金のためだけでなく、いろんな国の人と交流したいといった思いがある人のほうが成功しやすいかもしれませんね。

 そうですね。泊まってくれる人も、体験や交流を求めて民泊を選んでいます。

 台湾や香港からのお客さんが多くて、夕飯を一緒に食べたりしていました。そのうちの一人とは、台湾旅行に行ったときに再会してご飯をおごってもらったこともあります。

──民泊ならではの素敵な体験ですね! それでは、次回は投資についてお話をお伺いします。

「お金を知って、心にゆとりを。」は『ノマド的節約術』のキャッチフレーズ。手前にいるのは、松本さんが運営する2つのサイト『ノマド的節約術』『日本全国のおみやげデータベース OMIYA!』のマスコットたちです。

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