雇用統計が悪くても気にしない

 だからといって、今回の雇用統計が予想を下回っても悲観する必要はなさそうです。FOMCが「雇用市場の安定状態」と考える11.5万人~14.5万人。この水準を恒常的に下回り始めるまでは気にする必要はないでしょう。

 新型肺炎で米雇用市場にどのような影響が出るかはまだ不明。感染は月末に発生したもので今回の統計には含まれていないこと、また北米大陸では今のところ、アジアほど深刻な拡大は起きていません。ロス米商務長官は、1月30日、新型肺炎の感染拡大のおかげで「北米に雇用が戻ってくるかもしれない」と語っています。