マイナスの影響がある銘柄への空売りも同様

 一方、新型コロナウイルスの感染拡大により、マイナスの影響がある銘柄もあります。典型的なのが、インバウンド関連銘柄です。特に中国からの観光客の減少が懸念されることから、業績にも大きなマイナスインパクトになる恐れがあります。

 こうした銘柄を空売りすれば、株価が大きく値下がりすることで利益を得ることができますが、こちらについても株価の乱高下が予想されます。

 例えば、朝の寄り付きから大きく値下がりしているところを空売りすれば、「安値売り」になってしまいその後の反発で損失を被る危険性も高まります。

 筆者であれば、移動平均線を割り込んでいて、かつ移動平均線からのマイナスかい離が小さいのであれば空売りも選択肢ですが、大幅安の状況から無理に売り叩くということはしません。

 もちろん、マイナスの影響がある銘柄を保有している場合も基本の考え方は一緒です。上昇トレンドである限りは保有し、下降トレンドになったら売却します。

 将来株価がどうなるか分からない状況になると、どうしても不安になってしまいます。でも、将来の株価を予想しても答えは出てきません。単純に、株価の動きについていくことを心掛ければ、ここから株価が上昇しても下落しても対応できますし、パニックにならず精神的に落ち着いた状況で行動できます。

 株価がどう動いても対処できるような行動を取るように心がけましょう。その1つが、株価の動き、株価のトレンドについていくという方法です。