「株価は株価に聞く」のが断然動きやすい方法

 筆者はどう動くか? といえば、いつもと同じ通り、「株価は株価に聞く」という方法です。

 先ほども述べた通り、将来は誰にも分かりません。皆、将来を予想しようとしますが、それを前提に行動し、予想が外れた場合は大きなダメージが生じます。

 もし今回の新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な状況であるならば、株価は値下がりを続けることになるでしょう。筆者は25日移動平均線を株価が上回っている上昇トレンドの銘柄のみを保有していますが、株価値下がりにより25日移動平均線を株価が割り込んだら、その銘柄は売却します。

 これにより、下落の初期段階で保有株を売却することができ、仮に損失となったとしても最小限に抑えることができます。

 逆に新型コロナウイルスの影響が限定的であるということが判明すれば、株価は大して値下がりせず、むしろこれまでのように上昇を続けるという可能性もあります。その場合、上昇トレンドの保有株は移動平均線を割り込まずに推移しますので保有を続けます。その結果、株価上昇の恩恵を受けることができます。

 もし、保有株が移動平均線を割り込んで売却した後、反発して再度移動平均線を超えてきたなら、買い直せばよいだけです。

自信があるならテーマ株への投資も一考だが…

 自信があるなら、今回のコロナウイルス感染拡大で株価上昇が期待できる銘柄、つまりテーマ株への投資も一考です。

 すでに株価が大きく反応をしているものもありますが、防護服関連、マスク関連などの銘柄がテーマ株化しやすいです。

 2002~2003年のSARS流行時に株価が大きく動いた銘柄が参考になるでしょう。

 ただ、こうしたテーマ株は値動きが激しく、日中ずっと株価を見ることができる人でないと、思わぬ損失を被るリスクが高いです。株価が短期間に乱高下する銘柄への投資に自信のない方は、無理に投資する必要はないと思います。