全セクター中最も利益が拡大する見通し

 2020年は、エネルギーセクターが全セクターの中で最も利益が拡大する分野と予想されています。調査会社ファクトセットによると、S&P500対象企業の2020年予想平均利益は前年比で9.6%増加する見込みですが、セクター別ではエネルギーが20%以上拡大する見通しです(2019年12月20日時点)。

 2019年に苦戦した分、同セクターの利益拡大ハードルは低く、コストの効率化が進めば利益は回復するとみられます。2019年の業績パフォーマンスが低調で終わると予想されている資本財、素材、一般消費財も今年2020年は復調が予想されています。

 コンセンサスの前提となる原油価格の平均は56.02ドルであり、実際の価格が想定を上回る推移となれば業績拡大期待はさらに高まると考えられます。

2020年と2019年のセクター別予想利益成長率

出所:ファクトセット「S&P 500 Earnings Preview:CY 2020」(2019年12月20日)より楽天証券作成