FOMC、ECB、英国選挙、米中追加関税…経済重要日程続く

 改めてもう一度、重要日程を確認すると、10~11日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)、12日(木)のECB(欧州中央銀行)理事会と英国総選挙、そして15日(日)の対中追加関税第4弾引き上げ予定となります。

 FOMCでは利上げ見送りの見方が大勢であり、先週の雇用統計を受け、来年もしばらくは利上げ休止が続くとの見方が増えてきています。

 そして、ECBはクリスティーヌ・ラガルド新総裁の初会合です。

 記者会見での発言が注目されていますが、金融政策は前任のドラギ総裁の方針を引き継ぎ、今回の理事会では現状維持との見方が大勢です。注目されるとすれば、ドラギ総裁の終盤に理事会内で見られたドイツやオランダとの不協和音をまとめられるかどうか、そして、その点について記者会見で述べるかどうかに注目です。

 英国の総選挙は与党優勢との世論調査となっていますが、過去の経験から英国の世論調査は当てにならず、結果を見るまでは分かりません。ただ、10月に入って合意なき離脱リスクが後退したことから、ポンド/円が急騰。しかし、その時のドル/円の動きには、ほとんど影響が及びませんでした。従って、ポンドやポンド/円は乱高下しても、ドル/円には軽微な動きにとどまることが予想されます。