成功している投資家を参考に自分なりの投資手法を確立する

 最後に、自分自身に合った投資手法を確立することが重要です。つまり、「株価がこうなったらこう行動する」とあらかじめルール化しておくことです。

 これをおろそかにして軸がしっかりしないまま株式投資を続けると、マーケットの動きや専門家のコメントに振り回され、結局は大きな失敗をしてしまいます。しっかりとした投資手法を確立できていれば、どんな相場が到来しても適切に対処することができるため、大きな失敗を避けることができます。

 具体的にどうすればよいのか分からなければ、「成功している投資家」の投資手法をお手本にしましょう。株式投資に関する書籍はいくらでもありますし、著名な個人投資家のブログ等を読むのも勉強になります。筆者のコラムや書籍等を参考にしていただいても結構です。

 なお、いくら「成功している投資家」といっても、自分自身では実行が難しいような投資手法を無理に実行しようとしても、うまく行かないことが多いですから注意してください。例えば筆者は、ウォーレン・バフェットの投資手法は個人投資家が真似することは非常に難しいと考えているため、参考にはしていません。

 ところで投資手法、つまりどのような銘柄に投資するか、どのタイミングで売り買いを行うかというのは、実は正解は1つではありません。現に筆者の周りの成功している個人投資家は、投資している銘柄も売買のタイミングもそれぞれバラバラです。

 要するに、人によって、自分自身に合った投資手法は異なるということです。ですから、「成功している投資家」の投資手法をそのまま鵜呑みにするのではなく、色々と試したうえで、最終的に自分なりの手法を作り上げていってください。

 ちなみに筆者は、毎期増収増益を続ける好業績銘柄や、業績の急回復が期待できる銘柄、景気やマーケットに連動して業績や株価が変動する銘柄に投資することが多いです。その上で、株価のトレンドを重視し、ウォッチしている銘柄が上昇トレンドに転じたら買い、下降トレンドに転じたら売るようにしています。これが筆者の投資手法の概略です。

※今回の記事は、2015年4月9日掲載の内容です。
 12月7日(土) に、信用取引のメリットと注意点についてを公開します。

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