3.高配当利回り株・ETFに注目

 米国株式市場の先行きは明るいですが、米中貿易協議と大統領選といった懸念材料を考慮すると、2020年に向けた株式相場は上値を試しながらも警戒感が根強く残るとみられます。上値の重い期間や調整局面も想定されます。こうした条件で注目したい銘柄は、配当利回りが相対的に高い銘柄か、株価に割安感が残っている企業です。

今回は配当利回りの高い銘柄をまとめました。関連銘柄として、コカ・コーラ(KO)シティグループ(C)iシェアーズ コア米国高配当株ETF(HDV)AT&T(T)フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)を挙げています。

 AT&T、フィリップ・モリス・インターナショナルはそれぞれ投資家が気にするリスクを抱えている分、配当利回りは高い水準にあります。一方、コカ・コーラ、シティグループについてはビジネスモデルを揺るがす大きなリスクは感じられません。iシェアーズ コア米国高配当株ETFは、配当利回りの高い銘柄等に分散投資された上場投資信託です。

高配当利回り関連銘柄

※株価は2019年11月27日終値。
※EPS(1株当たり利益)はGAAP(米国会計基準)ベースの一株あたり利益を指す。単位はドル。
※予想はブルームバーグコンセンサス(データ取得日:日本時間2019年11月28日) 
※配当利回りは、今後4四半期の予想配当金額を株価で割って算出。ただしETFは、過去4四半期の実績配当金額から算出。