今日は、想定外の急落が起こった時の損失を一定範囲に抑えるのに役立つ、「逆指値(ぎゃくさしね)売り注文」の使い方を、解説します。

日本株は引き続き「買い場」と判断

 毎日のレポートでお伝えしている通り、私は今、日本株は「買い場」と考えています。3つ理由があります。

【1】    日本株が配当利回りや買収価値から割安と判断
【2】    来年にかけて米中対立が一時的に緩和、第4次産業革命が進み、世界景気が回復に向かうと予想
【3】    資源安メリットが継続すると予想

 ただし、相場に思い込みは禁物です。短期的な相場予測に賭けて、過度にリスクを取るべきではありません。急騰する可能性も急落する可能性もあるハイリスク・ハイリターンの銘柄に投資する場合は、想定外の急落に備えて、「逆指値・成行売り」注文を入れておくことも考えるべきと思います。

まず、指値・成行注文をきちんと使いこなす

 株式を売買するときの注文の出し方で、まず覚えるべきは「指値(さしね)注文」、次は「成行(なりゆき)注文」です。この2つだけきちんと使いこなせれば、問題ありません。私は25年日本株ファンドマネージャーをやってきた経験がありますが、自分で出した売買注文の99%が、指値か成行でした。

 もし、「指値」「成行」注文の使い方がよくわからない方がいらっしゃいましたら、このレポートの末尾に添付しているレポートで、「指値」「成行」について、しっかり学んでください。

 さて、次に、運用の達人になるために、覚えるべきが、「逆指値(ぎゃくさしね)」注文です。想定外の急落にそなえるには、「逆指値の成行売り注文」をしっかり使いこなすことが、リスク管理上、大切です。