マイナス金利は日本経済にとって良いことなの?

日銀は今回の「マイナス金利」決定を含め、景気がよくなるように一生懸命お金の流れを増やそうとしています。けれど、当たり前のことですが、使い道がなければ、お金を使う人はいません。経済のパイが増えるような投資・消費に、お金を回したくなる政策とセットでなければ、経済効果は見込めません。

家計においても、会社や国家においても、収入から一部を蓄えてまとまったお金を作り、よく考えたうえで将来の発展につながる投資に回して、経済を大きくしていくことが健全な道です。例えば、多くの家庭が無理をしてでも教育費を捻出するのは、教育費が子どもの将来を拓く大切な投資だと考えているからです。「安いから、とりあえず何か買いなさい」と言う行動を奨励しすぎるのは、微妙に順序が違います。

健全な経済成長につながるインフレを目指す、という本来の目標を達成するため

は、日銀は十分頑張っていると思います。後は政府が頑張って、思い切った規制緩和や、未来に希望が持てるようなインフラ・技術開発などへの投資を打ち出せば、効果抜群ですので、ぜひ期待したいところです。